京都府伊根町

 人口約2千人。京都府北部、丹後半島の東側に位置する伊根町は、北から東は日本海、南は伊根湾に面し、漁業を主産業として栄えてきたまちです。

 中でも、舟屋が230軒あまり建ち並ぶ伊根浦エリアは重要伝統的建造物群保存地区に選定され、日本で唯一無二の景観を持っています。

 舟屋は、一階を艇庫、二階を作業場や居室とする、いわば「船のガレージ」で、伊根湾に直接船が出入りできるようになっています。潮位の干満差が少ないという、伊根湾ならではの立地が生み出した、独特の建物と景観です。

 また、伊根漁港で水揚げされる新鮮な魚介類をはじめ、筒川そば、米、へしこ、小豆、地酒などの豊かな食や、海を舞台に行われる祭も、この地域ならではの魅力です。



「海の京都」伊根浦鳥屋地区交流施設プロジェクト(仮称)

 世界的にも珍しい舟屋の景観に魅かれ、伊根浦エリアでは、写真撮影する人やまち歩きを楽しむ人などを目にしますが、今はまだ時折見かける程度。

  伊根浦エリアからすぐ近く、高台にのぼった「道の駅」や「伊根湾めぐり遊覧船」には多くの利用者がありながら、伊根浦エリアではそれだけの人が伊根町を訪 れている実感を得られていません。ほとんどの観光客が「道の駅」や「遊覧船」のみで、伊根での滞在を短時間で通過してしまっているのが実状です。

 その原因として考えられる一つとして、伊根浦エリアに、観光客が気軽に立ち寄れるようなお店や休憩スペースが充分に整っていないことがあります。


 今後、もっとゆっくりと伊根浦を歩き楽しんでもらえるよう、またもっとじっくりと深く伊根の魅力を知ってもらえるよう、伊根浦エリアのほぼ中間に位置する鳥屋地区に、交流施設を整備する計画が持ち上がりました。


 伊根にずっと住んでいる人、伊根を愛してやまない人。

 そんな人たちから、伊根の魅力を聞けたなら。

 伊根のまちや、舟屋の暮らしを知れたなら。

 

 伊根のあらゆる魅力や情報に触れられる拠点の一つとして、伊根の人々が中心となって運営できるしくみと施設整備をめざし、計画を進めています。